ivataxiの日記

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人工河川 カメ

亀のいる人工河川
以前自然の川が流れていた所をコンクリートの川に変えた所がある。自然の川のような深みがないから、万一、子供が落ちても命を落とすことはないのかも知れない。だが、植物や魚や動物や鳥が一時すっかり姿を消した。コンクリートの真新しい恥ずかしいほどの白さも、やがてみどりの藻が繁殖し、人工的に蛇行を作り、葦なども自然のそれを想像できる姿に配置された。時折、その川沿いを自転車で走るたびに観察していた。蛇行に砂がたまり、陸地ができた。さらに人工的に花も植えられ、種も自然に飛んで来て、丘は自然そのままの姿になった。一部せき止めて、小川には深みもできた。川下から上ったのか、川上がら流れたのか、小さな魚もいる。鳥がその魚をついばみに来る。誰が放したのか・・亀が甲羅を干しに陸に上がったり、顔だけ水面から出していたりする。それを飽きることなく見続ける人がいる・・「ヒマだなぁ~」と、思う。だが、そのヒマな人を飽きることなく見る自分・・輪をかけてヒマなのである。