ivataxiの日記

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バリ パリ

バリならばアジアだが、パリの方の話である。1ドル360円固定が外れ、200円台まで円高となった頃だった。今は100円台だから「そんな高い時に行ったなんてオバカさん」などといわれても後の祭りである。何箇所かのツアーだったが、パリに惹かれた。ショーウインドーに映る自分の姿が「妙に小さくて黄色い印象」だったのを覚えている。歩けば「犬のウンコ」を踏むし、安いツアーだったから冬だった。でも、地下鉄に乗って、カフェに入り「画家の広場」ではヒヤカシた。普通の酒屋で安いワインを買い、スーパーでチーズやパンなどを買い込み、部屋でお湯を沸かして「インスタントラーメン」を食べていた。ボンビー旅行ではあったのだが、印象というのはえてして美化される。「シャンソニエ」のチューニングの狂ったギターに合わせ、現地の人たちに混じり、古いシャンソンを聞いた。異人たちの住む古い町の印象。「でも、やっぱり自分は日本人なんだな!」という逆説も知ることとなった街でもある。