ivataxiの日記

絵 文章 映画

クイーン

QUEEN: Killer Queen  最初この曲を聞いた時、違和感しかなかった。まだレコードが高価な頃で青森出身の濃い顔のハンサムな専門学校での友人が部屋で美味しいコーヒーを入れながら何度も何度も何度も・・・繰り返しこの曲をかけていた。「オレはさ、ロジャーが好きなんだ。だからロジャーって呼んでイイヨ」と彼はキリストみたいな顔で青森ナマリの関東弁でいう。本当は彼はそんなにクシャッとうれしそうに話すより、クールに黙っていれば女の子は何人でも引っかかって来るようなルアーのような遺伝子の持ち主の男の子だった。近くのスーパーマーケットの店内放送がバックに流れていて冷房なんてまったくない閉めきった昼間の暗い4.5畳の自作のベッド(酒屋からくすねたケースで作った)に腰掛けて汗をダラダラ流しながら美味しいコーヒーを飲みクイーンを聞いた空気が、この曲が鍵を開けてよみがえる。お互い専門学校を中退してしまったが・・。