ivataxiの日記

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平面ガエルのぴょん吉

しょうへいという人のラジオ。平面ガエルのぴょん吉の作者のことを話していた。有名マンガ家が忙しく、アシスタントだった頃に替りに描いたのがこのぴょん吉だった。あっというまにヒットしたが、次が出ない。新人だったのでアシスタントもいないし、体も無理が出る。マンガの世界から姿を消して蒸発。妻が一人働いて子どもを養ってくれた所に戻り、スッパリマンガの世界から離れ、ガードマン・掃除夫をした。ガードマン時代に江口洋介が人気ドラマの中で「ぴょん吉のTシャツ」を着たことから、再び話題になり一気に売れてお金が入ったので、娘さんが大学に行く資金となった。お金が入っても普段通り仕事をして裏方に徹する。掃除夫をしている時知り合いに「あんたに似た掃除夫を見た」と電話があっても「あれはぼくです」と隠さない。二人の子どもも大人になる。大学に行った娘さんは漫画家になり、ご主人も漫画家。同居しているという。売れっ子漫画家だった頃のお父さんの背中も大事だが、自分たちをどんなことをしても大人になるまで育て上げた父母の背中が最も子供たちのホコリなのかも知れない。しょうへいという人は自分のラジオ番組に何度もこの漫画家さんを呼んだ。忙しくても来てくれた。だが、あとになって考えると行き詰まって逃げていた時期だったにかも?ともいう。こんなに後になってもラジオ番組でイイ話として取り上げてもらえるということはやはりその漫画家の生き方もあながち間違っていなかったということなのかも知れない。