ivataxiの日記

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あたり前田のクラッカー

長く待つ廊下。経理部から二人の男性が「あたり前田のクラッカー」といいながら出てくる。白黒テレビが家にあるのはまだイイ方で、家電店やお風呂(銭湯・共同浴場)などでようやくテレビが見れた頃には、同じCMをみんなが見ていたことになる。しばらくして各家庭に一台は白黒テレビが持てる時代となるが、デパートや月賦販売、右肩上がりの経済状況といった背景がある。白木みのるという小柄な俳優が坊主で、馬のように顔の長い藤田まこと(当時無名)演じる浪人?が、番組の中でスポンサーの名前「前田のクラッカー」を「あたり前田のクラッカー」と連呼したのが、庶民の共通言語だった頃のこと。