ivataxiの日記

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ミセスロビンソン=アン・バンクロフトさん

映画「卒業」を見た時にはキャサリンロスが好きだった。同級生でキャサリンロスに似た女子を実際以上に美しく感じていた。ダスティン・ホフマンは主人公だからどんなことをしても許されるという勧善懲悪的にすんなり受け入れる映画初心者である。今やミセス・ロビンソンが若く見える年齢になった。彼女の魅力をどうして見逃してしまっていたのかと思うと悔やまれるのだが、わざわざDVDを借りようかというと少しためらう。ミセスロビンソンのアン・バンクロフトさんは、当時のセクシー系女優だったようだ。学生時代に付き合った男の子との間に子ども(キャサリンロス=エレン)ができて、色んな人生を諦めた、ミセスロビンソン=アン・バンクロフトさんとその夫。娘が卒業と結婚という時期の初老の二人なんて、映画を見た時には花の後ろに写るピントの合わないバックの景色みたいな見え方だった。だが、今はそっちの方がどちらかというと感情移入ができる。妻も娘も寝取られた影の薄い誰からも可哀想とは思われない魅力の薄い夫役というのは直視できないくらいに立場が理解できて、まさに見たくない感じだ。