ivataxiの日記

絵 文章 映画

男の頭

関東の最初は新丸子だった。近くの薬局のおじさんがお酒の席に誘ってくれた。カウンターの小さなやる気のない感じのお店だが、お客さんは常連さんで一杯だった。当時、絵の勉強中だったから、ママさんの顔を描いたらボトルを入れてくれた。カウンターのヤクザ映画そのまんまみたいなファッションの男性が飲み屋の女風の女性と横並びで飲んでいた。何かの加減かわからないが、女性がふざけて男の髪に触れた。「てやんでぇ。男の頭に触るんじゃねぇ」と、男はタンカを切る。女性が席をはずした時には「女は何でいつまでも鏡を見てるんだか?」と、横の男性にのろける。学校では学べないことがたくさんある。でも学生・・学校の勉強が第一なのである。