ivataxiの日記

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葉桜

山だったところにあとで道を通したのか、道から急な細い坂道を登ったところに元から建っていただろう家がある。その信じられない坂を昔からの乳母車を押して降りて来る男性老人があった。道から見上げる土手の上に桜が咲く。散る頃には、地上まで長い距離を落ちるから見事だ。葉桜の頃、その坂を通る時、その老人を思い出す。特に好きとかではないが、葉桜とセットの記憶なのだ。