ivataxiの日記

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水族館バックヤード

京都水族館バックヤード体験に行った。最初、順番に全部見て、人気のバックヤード体験ツアーの時間待ちをした。人気のアシカは水槽にはおらず、裏で餌をもらっていたようだ。ペンギンの餌の時間はまだでようやくイルカの芸の一部は見れた。入り口近くのバックヤード体験ツアー予約者は随分前から集まっていた。見知らぬ団体だ。ツアーが終わるまでには数人と言葉を交わすことになるのだが、自然に話をしてしまう不思議なツアーだ。餌を作る場所はお魚の生臭い匂いがする。冷凍庫はマイナス20度で、入り口で水に靴の裏を浸して消毒したから長く床にくっつけていると張り付く。夏の服装の人が多いので寒いと感じたはず。わずか1分程中にいた。餌のホッケ・アジ・サバ・オキアミなどの実際の魚を見た。シシャモのメスはカロリーが多いので別な食品メーカーに買い取ってもらうとか?お魚・動物のカロリーは個体ごとに考えられて管理されている。病気の餌を除去したり、適度な口に合わせた大きさに切ったりを素早く安全にこなす下働き作業は地味だが大切だ。


水族館バックヤード体験の中で、最初怖い感じの男性の団体が意外にボケツッコミ的発言が多いことに気付く。少しお笑い的会話。ウエットスーツが並んでいて名前がついている。「穴が開いたら補修するんですか?」と、聞くと「浮力の問題もあるので、穴が開いたら新しい物に取り替える」という。スタッフの体型に合わせて一つ一つ作られているから、スタッフは体型維持の努力が求められる。モデルさんやアイドルと似た環境だ。ユルキャラのキグルミの中の人も大変だろうな?ウエットスーツもそうだが、水中での靴もそれぞれに保管されていた。


お客さんが見ているのは2階までで、水槽の上の金網を張った餌やりの場所にはこのツアーでないと入れない。貴重品袋に入る物だけが持ち込み可能で、スマホ・携帯の使用は禁止だ。撮影も基本ダメ。映画「ターミネーター」の格闘シーンに出てきそうな水槽の上の長細くせり出した、2cm方眼のマスメの針金(2mm幅・2cm奥行き位)の床である。きっと強度は問題ないと信じるしかない。合成樹脂の使い捨て手袋を利き手にはめて、プラスチックのコップに入れたオキアミ・小魚・合成餌をそれぞれに水槽にまく。気づいた水槽の上の方を泳ぐ魚たちが餌に寄る。水槽の上の方と下の方では棲み分けができているようで、下の方のお魚たちには別な方法で餌をあげているそうだ。イワシが最近たくさん観賞用に入れられているが、食べられないかと心配だ。個体は小さいから集団で固まって移動して身を守っているのだという。弱って集団行動できない個体は、ゆらゆら落ちて大きい魚に食べられないのだろうか?大きなエイの背中がまさにヒョウ柄というのも珍しい。また、どこかでこすったか、他の魚に襲われたで、一部キズのあるエイも見た。


水族館バックヤード体験ではオレンジ色のジャケットを着る。少し、スタッフに近づいた気分。背の高いお客さんは餌やりの場所に入る時頭をぶつけていた。それぞれの部屋は船旅のキャビンを思わせる気密性の高い金属製の入り口を入る。外の世界では普通に見える、ハイヒールより、ここでは長靴の方がファッショナブルに見える。スタッフも細かく作業区分が分かれていて、全てを知っているのでもないようだ。だが、自分のジャンルのことは詳しい。「このスタッフにどうしてなりましたか?」と、説明担当の方に聞いいたところ、専門学校を出たようだが、すべての卒業生がここに来れるとは限らないとか?狭き門のようだ。一見派手は、大型の魚やペンギン・イルカ・アシカなどとは真逆に「里山」という試みがあった。昭和以前の田舎の風景がそこにはあった。小さな目立たない魚でも、愛情込めて世話をしたり、人工孵化などに取り組んだ結果だ。知らなければ通りすぎてしまいそうな昔の日本の田舎を切り取ったような風景がよく見れば展示されているのは必見。