ivataxiの日記

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レキシントンの幽霊

レキシントンの幽霊

だいぶ前「村上春樹/レキシントンの幽霊」を図書館で借りて読んだ。分厚くてしっかりとした装丁の本だった。普通人には考えられないことなのだが、彼はレキシントンのお城みたいに豪奢だが、少し暗さのある家に一人で長期滞在することになる。そこで彼が見たものとは!?・・まさにタイトル通りなのですが・・。その小説の中で、彼自身文章を書いているパソコンというのが「appleのG3ノート」だった。「へぇーっ。彼はマック使ってるんだ・・」と、そこだけ共感したのを覚えている。でも当時、高価な品で手に入る物でもなかった。しばしの時が過ぎ、中古パソコン屋さんで見つけて、このG3ノートを購入。恥ずかしくなる位安かった。でも、モニターは焼け、外部とつなげる部品も満足な物ではなかった。モニターはCRTにつなぎ、在庫のHDとMOにつなぎ、何とか使っている。だが、結果的にかなり場所を取り、ノートの意味がなくなってしまった。でも、時折(キィーボード・マウスも外付け)このG3ノートに向かいキィーを打つと、過去の村上春樹とどこかでつながって、当時の彼が見ただろう・・レキシントンの幽霊がイメージできるような気がするのだった。