ivataxiの日記

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八分米

10kg100円の精米機に100円持って向かう。残念ながら体重計で「10.8kg」と出たので、ボウルに1kg程玄米を残して向かった。玄米は圧力釜で後で炊く予定。知人女性が先に20kgとりかかっていて、少し待つ。「うちは標準米だけどお宅は?」と聞くので「八分米」と答える。「どれだけ違うか見せて」と、すぐには見るまで帰らないつもりらしい。手のひらに玄米と八分米を乗せ彼女は今しがた精米した標準米を乗せて狭い精米機の中で見比べた。彼女は、八分米でなく標準米の本の少し上質な幸せを毎日食べているという満足感を再認識したのか、笑顔が満開になって帰って行った。残された八分米の住人は、幾分劣ったお米を毎日食べている気分と共に精米機の中に取り残されたのであった。