孝行鉢

小さめのすり鉢は家にある。便秘になった時に、護摩を擦るように買った。今はあんまり使わない。ラジオで「孝行鉢」の話を聞いた。老人を抱える家庭では、歯がないと食事が美味しく食べられない。そこで、小さいすり鉢で摩すのではなく、歯で噛んだ状態に近い感じに潰すように使うのだとか。完全にジューサーで作ったみたいな食感の消えた食事よりは食べる楽しみができる。また、丸呑みよりは消化も良い。そういう小さいすり鉢がある家は、もしかしたら親孝行な家庭なのかも知れない。