過去の地面
最近、床下浸水した場所がある。地元の人に聞くと、以前はみんなその高さが普通に生活していた地面の高さだったのだそうだ。現在の道はそこからさらに1m程高い。その高さが基準になって道の周りに家が立ち並ぶ。その家もそろそろ建て替え。過去には100年住宅という言葉もあった。大黒柱という言葉もオヤジが怖いという言葉と共に聞かれなくなった。三世代同居とか大家族というのも聞かない。おおよそ30年で建て替えの時代なのだろうか。建て替えには家の前に自動車の駐車スペースが欲しいとなると、少し家を下げて建てることになる。元が二階建てならば三階建てに。屋上で洗濯物を干すとなると、過去の地面からは「火の見櫓的展望」が望めることになる。その地面を盛った土はどこにあったのだろうか?「思案橋」という名前だけが残る場所があるが、川が見当たらない。川を人工的な下水工事した時の土と「源田山」という名前だけの山があった切り崩されたエリアの土の多くは駅を作るために使われたというから、少しはその土を周囲に使ったのかも知れない。国鉄開通の時代だから、すべて推理だが。