みかん 貨幣

浜名湖近辺にはみかん農家が多い。日照時間が長いのと、天竜浜名湖鉄道の山側は土が違うのかみかんが有名。周囲はJA（昔の農協）が合体したが、三ケ日はみかんで独自の収益があるようだ。12月はみかんが繁忙期なので、直接ではなくても親戚縁者が助けに入ったりするから「くずみかん」はたくさん手に入る近隣縁者なのだ。親戚のお宅を訪ねても、近所でフラフラ話し込んでも「ほい、みかんたべりん」（ねえ、みかん食べる？の静岡弁）といただくことが多々ある。大阪にいた頃は、みかんは買うものだった。最初は木の箱だったがやがてダンボールに入れられて送られた。まだ運送業が今みたいに発達していないから、また、底にあるみかんをそのままにしているから潰れてカビてどんどんダメになった。買うはずの物をタダでくれるということは考えてみたら貨幣を無償で頂いているに等しい。ありがたい話です