ivataxiの日記

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軍神

マンガの歴史書西郷隆盛を読む。軍神として戦いばかりしている一面ばかりが有名。彼は良く島流しなどになっていて、そのたび近くの子供に塾のような学びの場を設けて教育熱心な一面があった。剣道も上手な子供時代だが、不幸な事故?で、腕を怪我して武道の道をあきらめ勉学にいそしみ役人となったという経緯があった。体力もあったので子供たちに勉強を教えながら相撲や武術の稽古もつけていたようだ。島流しや不遇な役職への配置転換が多かったため、各地に西郷隆盛の弟子や生徒が増えていて「せごどん(西郷のこと)のためなら命も惜しくない」という人が多かったという。結果は不幸な結末だったが、自分を頭とかついでくれた人々に彼は自分の死に場所を預けたようだ。
西洋には恰幅の良いもう一人の軍神を見つけることができる。チャーチル卿だ。戦場での活躍や勲章の印象が強い彼も、やはり良く政敵に追いやられて不遇の時期を経験している。彼は意外に物静かなのか、絵画にいそしんだ形跡があり、手腕も見事なものだったようだ。(ヒトラーも元は画家)ずっと平和な時代だったならば、軍神たちは教師や画家として埋もれて目立たない人々だったのかも知れない。