ivataxiの日記

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夢 人力飛行機

夢 人力飛行機

夢である。博士は若い助手と二人で、発明した人力飛行機で空を低く長く飛んでいる。博士には知力があるが、体力はなく、どうしても助手の脚力が必要だった。一方助手には知力が博士より足りなかった。博士は体力を温存するためのいくつかの装置を最低限その飛行機に積んでいた。基本的には大きな羽で風を捕まえ、補助的に足こぎの力を電力や直接的なプロペラによる回転で補助していた。夕暮れ、頼りの電力が太陽光の力のかげりが見えて来た。助手は疲れていて「非常ボタン」を押した。雨も降っている。いやな感じの雨だ。急にスピードが上がった。「助手君、君何かした?」と、博士が聞いた。助手は「はい、ボタンを押しました」という。博士は「そのボタン。ドクロのマーク、なかった?」というと「はい、確かについてます」と助手はいう。博士は「そう」と、無感動にいう。飛行機はますます力をこめてプロペラで高く飛んだ。「博士。ぼくは何か悪いことしましたか?」と、しばらくして助手は聞いた。「いや」とだけ博士はいう。ラジオで「・・ただちに問題はない・・」という。助手は知らないだろうが、空中や雨の中の放射能をパワーに変えるボタンを押したのだった。