ivataxiの日記

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歴史は逃げない

歴史は逃げない

小・中・高、6・3・3の12年間。ぼくは関心のあることは夢中になるが、そうでないと勉強しない人だった。今もその基本は守っている。最近、歴史に興味が出始めて、何かと読んだり調べては自己満足している。「どうして学校の先生は、こんなに面白い物を、つまらない物と感じさせたのだろう?」という疑問が、今頃になってフツフツと沸きあがってくる。
一休さんのお話の中に、和尚さんはお出かけになる時「この壷に入っているのは、子供が食べると毒になるもの」と、いいのこした。小僧たちはその壷の中身に興味があるが、和尚さんがウソをいうハズもないから、まじめに食べないことにした。一休さんは、その壷に入っているのが、実は水あめだということを見抜いていた。和尚さんが夜な夜ななめていたのを知っていたから。「私が責任を持ちますから、みんなでなめましょう」と、すっかり壷はなめつくされた。
和尚さんが帰ると、小僧たちは泣いています。「どうした?」と、聞くと代表して一休さんが「和尚様の大事な物を壊してしまい、みんなで毒をなめて死のうとしました。でも、どうしても死ねないのでこうして泣いているのです」という。和尚さんは、自分が言い出したウソを一休さんにやりこめられて、グウの音も出ません。
というような話。
学校の先生も、勉強は「子供がしては毒」と思わせ、自分だけコッソリ夜の楽しみに、勉強していたのかも知れない。
理数系はどうもいまだにだめなのだが、クロスワードパズルや歴史を探ることには関心が持てることに気づく。
年はとっても、歴史は逃げない。