ivataxiの日記

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三河白(砥)

江戸時代から日本刀の刀を研ぐための優秀な砥石として有名で人気があり、かつ高価でした。約1500万年前の火山活動で噴出した火山灰が湖に堆積してできた凝灰岩です。三河白は、火山灰が水の中を沈むときに粒子の大きさが分けられて均等な層を作り、12の層が砥石として利用されました。そのうちのコマと呼ばれる層の部分が最高とされています。
鳳来湖の北、標高600mの椎代官林で採掘されたものを三河白(砥)又は名倉砥と呼んでいます。高さ1mばかりの四角い坑道に背をかがめて入り、たがねで層を掘り出します。体に大変負担を強いる作業であることを知ると、決して高価な物ではないことがわかります。
しかし、天然の砥石の需要が減ったことや、採掘する人がいなくなったため、今では廃坑になっています。
鳳来寺山・資料・看板より)