ivataxiの日記

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「徳川家康」「山岡荘八」さん

本棚に「徳川家康」という本がある。作者は「山岡荘八」さん。終戦当時の本格的新聞小説で夕刊から連載が始まり、新聞社も入れ替わったようだ。「戦争」を描くことがゆるされなかった当時、戦国時代を描くことで、自分の中の戦争体験を代理創作した形だったようだ。どうして家康なのかというと、信長が途中で亡くなり、秀吉も亡くなったあとに、全国統一を成し遂げた偉業が「平和」の一つの歴史的な具現化であったということか。長く徳川幕府を続けるうちに、世界とのズレが大きくなった。明治維新で、幕府から天皇家へと入れ替わる。そんな場面も、天皇家からアメリカ政府へと統治が変わる時代に透かされて見える。