ivataxiの日記

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粉モン 恋


粉系の恋 
いつもの帰り道、モンジャ焼きさんに待ち伏せされた。「私のどこがいけないの?」と、ネバルその手を振り払った。「どこがって・・そんな、ひとことじゃいえないよ」実際「モンジャ焼きのネバリ強くいつまでも固形化しないところが好き」という人も多いだろう。だが、ぼくは、そこがダメなのだ。モンジャ焼きさんの手をようやく振り払い、通りに出た。今度は大阪風お好み焼きさんと広島風お好み焼きさんにつかまった。「ねえ、いつまでも結論を先延ばしにしないで、私達のどっちが好きかなのか決めてよね」という。「もちろんどっちも好きだし、どっちかにはきめられないよ」と、いつものように返事は先延ばしに手を振って角を曲がった。家の前にはタコ焼きさんが待っていた。「私を食べて」というので、たくさんあるから一つだけ口にいれてドアを閉めた。うまれつきなのだろうか、どうしてなのだか、粉系に好かれてしまう運命のようだ。明日は違う道を帰ろうと思う。