1954年東宝のゴジラ

1954年東宝のゴジラをレンタルで見た。白黒だ。宝田明が若い。水爆実験と、ジュラ紀の地層で生き残っていたゴジラという設定。でも、秘密兵器でゴジラは殺される。最後に教授が「ゴジラがあの一匹とは思えない。水爆実験がまた行われれば、新たなゴジラがまた生まれるかも知れない」という。当時は、ゴジラがシリーズになって、アメリカでも制作されるなんて考えていなかっただろう。CGなんてなかった頃で、逆にどういう特撮なんだ？と考えるのも楽しい。キグルミの臨場感というのもある。日本人独特なのかも知れないが「お化け屋敷的な怖さ」が、随所にある。最初に山から顔を出すゴジラは「進撃の巨人」を思わせた。ティムバートン監督もスピルバーグ監督もゴジラを見て育ったのだ。1954年に物資の少ない敗戦国日本で作られたという前提で、このDVDを見ると、独創性のすざまじさに圧倒されるだろう。ちなみに、日本のキングコングを目指したというアイデアの想起だったというから、外国から影響を受け、外国に影響を与えた作品だろう。