ivataxiの日記

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歯磨きのチューブを使い切った

ついに歯磨きのチューブを使い切った。子供の頃は「歯磨き粉」と呼び、粉が主流だった。途中から「練りハミガキ」というゼリー状の物も出てきて逆転する。粉ならばアバウトに入れられるが、練りだと空気に触れてはいけないとか、どうやって歯ブラシにつけるかとか問題を解決し「チューブ」という容器が幅をきかせることになる。チューブも金属製で、金属疲労で同じ箇所を曲げるとそこから破れた。「ラミネートチューブ」という、合成樹脂みたいな物が今は平然と店舗の棚に並ぶ。金属のチューブ時代にカナヅチでカンカン叩いて絞ったり、切れた部分を新たな取り出し口と認めるということもあった。ラミネートだと放置するとたたんであっても戻るので、畳んだ所をテープで固定しながら使ったり気を使うのだ。平板な部分をすっかり使い切ると、フタ近辺の丸い平板な箇所にさしかかる。そこはおかしな形状で知らない人に言葉で教えるのは難しいから見て確かめてもらおう。そこに残ったハミガキを信念と情念でしぼり尽くしたつもりだ。だが、家人なら半分に切って中からハブラシにつけるのだろうが、知られる前にゴミバコに秘密を破棄した。