ivataxiの日記

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百科事典

家の分相応には似つかわしくなく「百科事典」が家にはあった。他の児童文学などはないから、そういうのは適宜学校の図書館で借りて読んだ。「動物図鑑」「美術全書」みたいなのもあって「オタク」という言葉ができる以前からのオタクなので、何度も見たりしていた。昆虫や変わった動物・鳥・魚などを見るとワクワクした。現在2015年には、その図鑑の中の生物はほぼ死滅したようだ。何しろ人類の乱開発や文明の未開地開発などの影響でここ数十年でレッドリストオンパレードなのである。「とんぼをみたことがない」という20代の女性に会ったことがある。見たことがないから説明が困難だ。その女性が子供を産んで、その子が学校に行く頃には、ぼくの見ていた図鑑の動物たちはどれほど残っているのだろうか?