ivataxiの日記

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豊川水系 ギギ科

豊川には、古くから「アカザ」「ネコギギ」の2種類のギギ科魚類が生息していました。しかし、釣り人から「ホウライザメ」と呼ばれる「ハゲギギ」が鳳来湖周辺で見られるようになりました。「ハゲギギ」は、この地方のような伊勢・三河湾に注ぐ河川では生息せず、琵琶湖を中心に静岡以西の本州・四国の瀬戸内海側・九州東部に分布する魚でした。放流するためのアユの種苗に混入したり、天竜川水系の水路を伝わってきたりして、宇連川でも見られるようになったと考えられています。「アカザ」は全身が燈赤色で、胸ビレや背ビレのトゲに毒液を持っている魚で、刺されるとかなり痛みを生じます。夜行性で石の下に潜み、水生昆虫などを好んで食べます。「ハゲギギ」(単にギギとも呼ばれる)は、「ネコギギ」「アカザ」が体長10cm以下であるのに対し20cm近くまで成長します。夜行性でエビや小魚・水生昆虫を食べること、尾ビレが深く二又に分かれていることなども特徴です。
鳳来寺山・資料・看板より)