透明傘

「この傘を指すと誰にも見えなくなります」という透明傘。ではなくて、ビニールなどの素材で安価で透明な傘のこと。青色発行ダイオードは世界が認めたノーベル賞物。というか先日受賞したのだが、透明傘は無冠の帝王的な生活密着お役立ち庶民応援グッズの1つなのだ。この透明な傘を見たのは20年位前だったかな？最初は普通の傘の一部だけが透明でそこから前を確認できる機能重視の奇をてらった傘だったようにも思う。全部が透明になり、やがて原材料に色・模様を付ける必要のないシンプルさからなのか安価を売りにしてもはや透明であることに驚く人の方が少ないだろう。安価を売りにしているからか、骨が軟弱で本数が少ないことも仕方ない。良く風で折れて道端に飛ばされ打ち捨てられているはかない姿を目にすることにも驚かなくなった。電車やどこかの建物で忘れても「また買えば良いや」という安易さも安価のためだろうか？家宝として一度も開かず、神棚に飾る三種の神器とは正反対な傘なのである。