ivataxiの日記

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夜霧

昨夜は夜霧が久々の日だった。シコタマ雨が降って、急激に気温が下がりの晴天変化。空中には行き場のない大量の湿気を帯びた霧が漂う。地面の温度は霧を上昇も下降もさせない微妙な温度にキープされ、風もほとんどなくて地上付近に視界をさまたげるカーテンのように霧が居座った。高低差のある坂道などでは生き物がユラリと履い降りるように見える。大量の自動車が同じ方向に走り去ると、そこにも大気の方向性を持った流れが生じて道が川のように霧を動かす。「夜霧を今夜も有難う」という石原裕次郎さんの歌は数十万円(現在の価値は不明)もする個人用専用マイクで少し呑んで飲みながらの潤う憂いの中で収録されたのだと聞く。演歌は歌わないのだが、夜霧の日には石原裕次郎さんの映像が脳裏をよぎる・・夜霧つながりであった。