古いトワレ

1990年頃にはトワレやコロンを買った。今では使うこともなくただ古びてしまうが、捨てることもできない。新しいコロンなら直接着けたり、衣服にスプレーという使い方だろう。「シャネル」「ゲラン」など、時代物で、アルコールや水分をあまり含まない香水ならば別だろうが、もっと安価で混ぜ物の多いコロンは品質劣化が心配だ。残念なことにかぶれやすい体質が遺伝している。この辺りは外国人（南米・アジア）が多い。みんないい香りを付けていてちょっと羨ましい。だが、食事習慣の違いからか日本人のように汗が無臭に近くはない。何も香りを使わないと異臭があるから、エチケットとして是非使ってもらいたい。エレベーターなどの密室でそれぞれの濃い香料の匂いが創りだす結界は早く通過したいものだ。空になったジャムの瓶を洗い乾かして中にティッシュを入れ、古いトワレをスプレーしてフタをする。時折、匂いの弱まったティッシュを財布などに入れて楽しんでいる。