ivataxiの日記

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津具金山 藤城豊氏

藤城豊氏は、明治41年、旧八名郡七郷村能登瀬(現新城市能登瀬)に生まれました。画家を志し、故郷を後にしましたが、旅芸人一座の画家、傘屋の小僧などを経験した後、豊橋鉄道関係の技術者として頭角を現しました。鉄道建設の仕事に携わるうちに、岩石や鉱物に関心を持つようになり、熱心に勉強し知識を蓄えていきました。そうした中、金の価値が高くなった昭和のはじめ、当時の豊川鉄道の社長から「津具金山」の開発を命じられたのでした。昭和7年、24歳の時でした。津具金山といえば、武田信玄が黄金24万両を得たという記録がありますが、それは砂金が中心でした。以後、プロの鉱山師が、何人も採掘を試みましたが、ことごとく失敗した難しい金山でした。
鳳来寺山・資料・看板より)