ivataxiの日記

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藤城豊氏2

その開発は困難を極めました。信玄抗や、その後の鉱山師が掘った記録なども調べ上げ、旧抗口を見つけると、危険な場所は部下よりも先にもぐって調査を進めました。
苦闘が連日続く中、津具金山は、他の金山と異なり、金の粒子が極めて細かいことに気づきました。今まで捨てられていた泥をかき集めて、日立鉱山に送り、分析したところ、多くの金が含まれていることが判明し、鉱山は開発の可能性を見出すことができたのでした。やがて三番抗。富鉱帯にぶつかり、さしもの難しい津具金山の再開発を見事成功に導き、一年後には国の重要鉱山として認定されるに至りました。
昭和10年4月に、一時下山し、全国の鉱山の調査に出向していましたが、昭和13年に、再び請われて津具金山に登り、鉱山の最盛期を築きました。
鳳来寺山・資料・看板より)