ivataxiの日記

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スケールのでかいおはなし

スケールのでかいおはなし(ある意味ホラに近い)・・といえば、中国三演戯の一つ「西遊記」だろうか?三蔵法師を天竺に無事に連れて行くお供に、カッパのサゴジョウ・ブタのハッカイ・そして主役的キャラのサルのソンゴクウが魑魅魍魎と戦いながら旅をするという大筋だ。細部のお話だけでもスケールが大きく、なのにそれが集積して長いお話の設定が終始一貫して、決して乱れないのだ。その一説・・暴れん坊でサルの世界ではナンバーワンのゴクウ。空を飛ぶキントウウンで、ホトケ様の手のひらから飛び出した。「もうここまで飛べばいいだろう。この世界の果てにそびえる柱の一本に名前を書いて帰ろう」と、ホトケの所に飛んで帰った。地の果ての柱に名前を書いたことを告げると。「それはこのことか?」と、ホトケ様は自分の指の一つにゴクウの名前が書かれているのを見せた。ゴクウは必死に彼なりの全力で飛んだが、ホトケ様の手のひらから一歩も出ていなかった、という話。・・頭がクラクラするスケールのホラ(ファンタジー)の連続なのです。