ivataxiの日記

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活断層の上

1995年3月の初旬、阪神大震災のボランティアに向かうクルマに空きがあり、同乗した。一泊でトラックを運転し体育館に積まれた荷物を仮設住宅に運ぶ仕事だ。国道2号は自衛隊・緊急車両に譲り、交差する道をジグザグと曲がって走るしかない。直線距離では短い距離だが、結果的に面的が移動になった。山側・海側・川の側面・住宅地・・様々な状況を目に焼き付けた。多少の被害はあっても家が倒壊しないエリアなのに、直線的に何も残さず家が消えているトコロがある。聞くと「活断層が下を走っていた」のだとか。「活断層の上には建造物を建ててはいけないのだな」と、その時思った。