ivataxiの日記

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AI と アトム

AIとアトム
スタンリーキューブリック監督が日本のアニメを見ていたかどうかはわからないのだが「鉄腕アトム」と「A.I」のストーリーはあまりに酷似しているように思う。一人息子を事故で失い狂気の中でロボットを作り上げた天才天馬博士。そのロボットには亡くなった息子のトビオという名前をつけしばらくは幸せが続く。だが、身長が伸びなかったり、やはりトビオがロボットであるということに直面した天馬博士は、トビオをロボットサーカスに売り飛ばしてしまう。サーカスを見て、トビオを買い戻したのは御茶ノ水博士。彼は、トビオをさらに改造し「アトム」としてよみがえらせた・・。一方「A.I」では、子供が蘇生不可能になった両親がロボットの子供を育てるのだが、途中で蘇生不可能ははずの子供が蘇生してしまう。邪魔になったロボットの子供は捨てられて、ロボット社会の裏側を見ることになる。その中にはロボットサーカスも登場し、ダブルところがあった。アトムの最後は読んでいないのだが、原子力が地上に悪影響があるので宇宙空間をさまよい、宇宙人に拾われて復元される・・というような話だったと聞いた。A.Iも水中で止まったままになっていたのを、未来人(ロボット)に再生され、彼のコンピューターの中の幸せだった頃のイメージの世界の中に住まうことになる・・というエンディングだった。以前にも「ミクロの決死圏」という映画が手塚作品と酷似しているという指摘があった。「チャーリーとチョコレート工場」の中では、意図的にキューブリック作品「2001年宇宙の旅」の中に出現する巨大な黒い板「モノリス」が、チョコレートの立体映像として登場する。これは、意識的なパロディーだろうが・・。