セルボ550

大抵の場合、車は「FF」か「FR」が、ポピュラーなのではないだろうか？だが、昔々、あるところに・・ではなくて、「スズキ・セルボ」という車があった。「フロンテクーペ」という、もう少し小さなRW車を、大きく改造した物で、アマガエルみたいな顔をしていた。知人で板金屋さんをやっている人の所に行った折「かわいいね」とかなんとかいったのかも知れない。「欲しければあげるよ」と、こともなげにいうので「あっそぉぅ！」と、もらった。だが、後で知ったが、公道を走れるようにするのに、かなりかかってしまった。キミドリ色だったので、どうしても「アマガエル」に乗っている気分になる。高速道路では「最低速度」というのが怖かった。雨の日には動かない・・。シフトが2速のまま、どこまでも走ったことがある。急に雨が降って、目の前の駐車場にさえ走って行けず、窓を開け、ハンドルを持って押したりもした。高速道路で急に排気音が変わった・・。あとで、「マフラーが落ちている」ということに気付いた。そして、国道で止まり、廃車にした。元の持ち主に持って帰ってもらったのだ。たくさんお金をかけた割りに、快適とは言えない軽自動車だった。でも「持っていることのヨロコビ」という物もあるのかな？ということを教えてくれたような一台だったような気がする。