ivataxiの日記

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牛じゃが

父は田んぼを預け大阪に出て母と結婚した。その田んぼも、そろそろ誰もやってくれないような話である。一応、場所を確認に行った。そう広くはないが、人間の手だけではとても管理できない。地元の人は各自トラクターなどの機械を買って持っているのだという。損益は合うはずがない。土地を担保にJAで借りる・・何かの拍子に土地を取られてしまうのだという。子供の世代は会社などに働きに行くから、老人世代が機械を使って農作業しているという実態のようなのだ。「農学部」は、なぜか今人気で、しかもよく理解できないのだが、理数科なのだという。「機械の前はどうしていたんですか?」と老人に聞くと「牛じゃが」という。一家に一頭は牛がいて、様々な作業をこなしていたようなのだった。「今牛をおいとるとこはない」ともいっていた。