ivataxiの日記

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黒ビール ショットバー

友人二人はビールでも黒が良いという。バブル期をはさみ10年ほどは酒場に沈殿した人生だった。幹事というのをたくさんやった。都会も地方も、乾杯の音頭・・から始まり立食パーテイーで腹をふくらせ、二次会で各自好みの店に散る。幹事さんたちはそれ以降が自分の時間だ。都会にはショットバーがありたいていそっけない暗いカウンターで酒だけの楽しみのような小さな店だったりする。女性がやっている店もあるのだろうか?マスターがいる印象があるのだが。古いのや変わったのや色んな色・様々な国のお酒のビンが並び鑑賞にもなる。二次会以降なので十分腹もお酒も潤っている。だが酔っ払いの根性の見せどころというか、単なる意地の張り合い・我慢比べというか・・まだ飲むということになる。マスターが「黒ビールありますよ」というと俺もぼくも・・ということになる。小さなビンでグラスに注ぐと幾分黒いが墨汁やイカスミ程ではない。暗色の麦芽から暗色ビールができるようだが・・ウィキ調べ。キリンラガーがビールのリトマス試験紙とすれば、幾分甘いまろやかな味わいで驚くべき色とはかけ離れている。小さいビンをどんどんお代わりする・・マスターの顔色が「こんな奴らに勧めるんじゃなかった」という風に語る。19世紀に酵母の研究が進み美しい琥珀色を実現し冷蔵技術の発達と注いだ楽しみのあるガラス製品の普及がビールの位置づけをワインと逆転させるきっかけになったようだ。(1842チェコ・ブルゼニ・ピルスナービールの発祥)酔っぱらいたちは言葉尻もいい加減になり、次なるラーメン屋に向かうことになる・・。