ivataxiの日記

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ループタイ適齢期

現在は「ループタイ適齢期」なのだと思う。クールビズで、多くの会社などではノーネクタイを奨励している。「その分冷房設定温度は下げますからね」という企業側の節約モードとワンセットなのである。いい年をしたおっさんがシャツのボタンを開いて、ネクタイもしていない様は、国籍不明住所不定年齢詐称悪しき職業の悪印象につながると感じる。イヤ、個人的な感想。で、ループタイの出番だ。靴紐の長いみたいなのが、陶器などの飾りで一か所につながれているデザインで、文字では説明しにくいが高齢者がもれなく所持していそうなファッションなのだ。ぼくはこれをもっていない。今後も持つ予定はない。いや、キッパリ、断固として決意している意外と頑固な還暦オヤジなのだ。どうしてそんなにループタイを毛嫌いするのだろう。話せば長い。最初の就職先は広告代理店のデザイナーで、おおむねファッショナブルな人々の集まりなのだが、ぼくはループタイをしていたのだ。上司が呼ばれて「それ禁止」と一括された。広告制作の能力いかんではなく、普段着のアリカタが仕事にえいきょうするなんて考えもしなかったが、何しろ20代でループタイはオマセ過ぎた。世間の目は冷たい。アイスクリーム食べ放題の店をはしごしたみたいな冷たさだ。そんな悲しい体験がループタイ嫌いの還暦オヤジを作ってしまったようだ。