ivataxiの日記

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秋 空を見上げる

秋 空を見上げると ちょっと高い。どのくらい高いかはわからないが、重く湿った雲が迫る感じはない。建物の輪郭も素敵だが、空の額縁みたいだ。真っ青な場所もあるし、筋雲もウロコっぽい所もある。いつも下を向いて歩いているからか、背伸びでグルリと空を仰ぐと背中とクビが伸びて痛い。本人は宇宙とつながったような高尚な気分だが「あのオッサンおかしいんちゃうの?」と、周囲の人々は内心思うだろう。「天高く馬肥ゆる秋、オセン泣かすな馬肥やせ」と、電報で簡潔にコミュニケーションを果たした過去の人の思い。同じこの秋の空の下。