ivataxiの日記

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平均気温

ラジオ 平均気温

ラジオでお天気の話。「東京は昭和から見ると、平均気温が1度上昇」しているのだとか。「なんだ1度か」と、軽く思う。でも「累積すると一年で365度」ということらしい。梅雨の時期・サクラの頃・酷暑など、昭和とは違う「令和」のお天気。江戸の頃「梅は咲いたかサクラはまだかいな」は、旧暦。少し時期もずれていたようだ。「江戸子は宵越しの金は持たねぇんだ」という「宵越し」の頃も、今の大晦日とはずれているし、江戸は昭和よりもきっと平均気温が寒かったのだろう。安普請の風通しの良い長屋住まいの江戸っ子は、レオパレス並みに隣の声も聞こえただろう。コタツじゃなくて「火鉢」をかかえて、肩に綿入り半纏を掛ける。「別れろ切れろは芸者の時にいう言葉」と、キセルのタバコをコンコンと、火鉢の角で打ってけだるくいう女将。
いや、平均気温の話だった。