ivataxiの日記

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オオカミだ

オオカミだ!
「いつもウソばかりつく」と、村人から敬遠されている少年がいました。血相変えてその少年が「オオカミだ!」といって、山から走って下りて来ました。村人は誰も見向きもしません。「どうしてぼくのいうことを、信じてくれないの?ぼくがいつもウソをつくから?」と、村人の一人を捕まえて少年は叫びました。村人はゆっくりと首を左右に振り残念そうな顔をしました。「いや、そんなんじゃねぇ~。うそつきはドロボウの始まりだから良くはねえ。だが、そんなんじゃねぇ~んだ」というと、また野良仕事に戻ろうとしました。少年は前に回って「じゃぁ~、どうしてオオカミがいないって思うの?」というと、村人は悲しそうに「オオカミはな・・とっくに絶滅したんだかんな・・」と、答えた。