ivataxiの日記

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ミミズ

ミミズ
地竜などというと、恐ろしいドラゴンが地面を割って火を吐き現れる・・という雰囲気がある。でもこれは、ミミズのことなんです。漢方では煎じて何らかの薬としているようです。もちろん、生で食べるのも趣味の問題ですが・・。彼らは男女という一線がなく、時として男女も入れ替わる便利?なイキモノ(カタツムリも?)。おそらく目も無いんだろうけど、それでも地中を楽しげに食べ・移動し・排泄するという人生(ミミズ生?)なのだ。その生き様はけっこう無目的にも思えるのだが、増殖力は旺盛なのだとか。彼ら(彼女ら?)のいる土壌は肥えるとかも、聞いたことがある。前・後の区別も知能指数も未知数な恐るべき存在で、どうやってコミュニケーションを図ればいいのか、考えてしまう。洗濯機の排水パイプが自在に動いているような形の彼らは日光を嫌い、湿って滋養のある地中が好きだから、あまり顔を合わせ面と向かって「オハヨウ」などと、挨拶をするということもない。そんなミミズたちが、この所、早朝の歩道に良く現れるのを見る。深夜・集中的に雨が降ると、地中も歩道も見境がなくなるのだろうか?水分で膨らんだ姿は、金満生活者を見るようだ。夕方その辺りを見ると、帰る場所が探せないまま、日に当たりヒカラビタ無残な洗濯機の排水パイプのようなイキモノに変化している。金満生活者の末路のエピソードの一つを見る思いで、目をそむけてしまう。