ivataxiの日記

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鳥は夜は目があまり見えない

鳥目という言葉がある。鳥は夜は目があまり見えない・・という意味の言葉だったと思う。深夜近くに鳥が「ぐえっ」っと、鳴きながら編隊を組んで頭上を通過した。そういえば以前、夜なのに湖面を渡る鳥の群れを見たことがあり不思議に思ったが、それがなぜ不思議なのかということはあまり自分の中で追求しなかったのだ。コウモリなら超音波の反射で、空中の物体を把握できるから、深夜でも羽ばたくことができる。でも、声は聞こえないし、飛ぶ様も大きめのセミのようだ。テレビで宇宙からの日本の深夜の画像を見た記憶がある。「100万ドルの夜景」などと、夜景の美しい様をそういう表現で呼んだことがある。(今なら100万ドルというのは安い・・映画「オースティンパワー・シリーズ」を参照)日本列島は不夜城状態で、深夜でもくっきりと列島の形が光って見えた。深夜、湖面を飛ぶ渡り鳥だたちは今でもきっと「鳥目」なのだと思う。変わったのは日本人の方だ。闇が怖かった時代もあったが、今は全国24時間体制で誰かが自主的に起きて活動している。切れかかる直前の電球が一時的に急に明るくなるみたいに。今の日本列島の深夜は輝いているみたいなのだった。