ivataxiの日記

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普通のカツ丼

いつもは普通のカツ丼だ。普通というのは「わが家では」という条件付きなのだが。厚目に切った普通の豚肉で白っぽい。しかも4分の一は脂身だ。スカスカでもなくコッテリジューシーということもない「いわゆる普通の豚肉」だ。衣もカリっとさっぱりという訳にはいかない。だって、岡持ちで運んでくれて、即座に丼ぶりのフタを取って食べたとしてもタイムラグはいなめない。その間に衣に湿気が入る。卵を使い半生の状態でかけてある。いわゆるごくそこらにある丼ぶりにたっぷりのご飯も普通。だが「これ以上は食べれない」という程の過激なボリュームでもないし「腹減った何かない?」と聞く程に寂しい量でもなく、丁度いい。これが忘れた頃に食べたくなるのが庶民な家族なのだ。常習性があるといっても病的な程ではなく、月に一度あるやなしやなのである。甘辛さも・・・・そう・・さりげなく普通なのだ。