ivataxiの日記

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ふるさとは土の下

誰にでもふるさとはある。時折、ふるさとに戻ってその情景を懐かしみたい時もある。だが、ぼくにはそれができない。生まれた大阪の東淀川のそのエリアを現在のグーグルの地図で見る。小学校2年生の始めに引っ越したのだが「啓発小学校」という名前は覚えていた。そして近くに中学と幼稚園があった。小学校と中学校はあるが、もう幼稚園はないようだ。引っ越した時にはたくさんの盛り土が田んぼと共存していた。当時は虫取りや魚釣りもできる田園だったのだが、後にその辺りに新幹線が走ったことは知っていた。どうやら新大阪駅及び近隣のビル・ホテルが立ち並ぶ辺りのそのコンクリートの下に我がふるさとは眠っているようなのだ。なので、新大阪駅に行っても「ふるさとの情景」とは程遠いガラスとコンクリート幾何学的な都会があるだけだ。