ivataxiの日記

絵 文章 映画

昆虫自慢

昆虫自慢

小学校前後は虫取りをした。大阪の生まれた場所は盛り土がされていた。現在の「新大阪」で、戦後の農地・荒地・野原もたくさん残っていたから、昆虫は身近だった。
最近、大卒したばかりのオトコノコが「天井にいるあのミドリイロの物は何?」と聞く。「カメムシだよ」と答えた。彼は、いい大学を出たにしても「カメムシ」を知らずに大人になった。「子供の頃、虫取りしなかった?」と聞くと「カブトムシは飼っていた」というブルジョワな答え。それは「飼う」というか「デパートで買う」なんじゃ?
考えてみたら、現在、成人したばかりの子供たちが、自然に慣れ親しむ社会じゃない。学校が終われば塾。家ではゲームが常態化。彼らの親世代がすでにゲーマー。
カメムシに形は似ていて、少し肩幅の狭い湾曲した小さい体つきの臭い虫もいるよ」「ヘコキムシとかヘリカムシっていうんだ」と、続けたが、あまり興味がないみたいだった。