女物・アナログ

100円均一で腕時計を買った。デジタルで立派な見栄えだ。しばらくは液晶がうまく表示できなくて、やっと表示できたと思ったら、3日で狂いだした。左腕に時計があるという感覚は懐かしい。1999年に最初に携帯電話を持った時には、まだ腕時計の方が大事で、時間は腕時計で見ていた。だから、携帯電話を何台も買い替えて来た現在は、つい時間は携帯電話で確認するクセがついて、いつしか左腕に時計がなくても寂しくは無くなって来た・・そう、思っていた。100円均一の腕時計をした3日程の時間は、忘れていた左腕の時計の感覚を呼び覚ましてしまった。思い切って衝動的に自分を抑えることができずに、近くの大型量販店で時計を買った。1980円出せが男物が買えたのだが「1000円以下」という譲れない条件とすり合わせると「女物・アナログ」しかなかった。バンドが細腕の女性に合わせてあるから、一番遠い穴でも足りなくてプッシュピンで穴を開けてようやく使っている。アナログでも文字盤が小さく針が目立たない配色なので実は時間を読み間違えてしまうのだが・・。