ivataxiの日記

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水飴を隠した壺

幼い頃の一休さんの逸話。和尚さんが夜中にこっそり内緒で楽しみになめていた水飴を隠した壺を「これはな、大人は大丈夫じゃが、もしも間違って子供が飲むと死ぬ薬なのじゃ」と、言い残して寺を留守にする。和尚さんを待つ間、小僧達は「本当にあの壺の中身をなめたら死ぬんじゃないか?」とか、「いやいや和尚さんは小僧達に自分の大切な物を取られたくないからそういうんだよ」と、議論をするのですがらちが開かないのでした。一休さんはすっかり物事を理解していて「私が言うとおりにしてください」と、小僧たちには壺の中の水飴をすっかりなめさせます。「ヒトナメなめてもああうまい。ふたなめなめてもまだ死なない・・」と、やっぱり壺の中身は和尚さんのいうように甘く美味しい毒だったのでしょうか?一休たちは壺の水飴をみんななめた後、和尚さんが大事にしていた物を壊して待つのでした。何も寺のことを知らない和尚さんに「私たちは死んでも償えない過ちをおかしてしまいました。あのように和尚さんの大切な物を壊してしまいました。生きていても仕方がないので悔い死のうと思いツボの中の毒をなめたのですが・・・なかなか死ねません。それですっかりなめつくしてしまいました・・」と泣いたという話を、何故だか最近思い出したのでした。