ivataxiの日記

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トリ

花鳥風月な日々だ。栄誉ある式典も、恋やデートも遠い。道を歩き、花や草木を見る。風が暑いだの寒いだのとも思う。「花鳥風月」を語る年齢なのである。だが、思えば「鳥」を特に愛でるということはない。どうしてなんだろう?猛禽類はもちろん雀や鳩など童謡に当たり前に出てくる鳥も少ない気がする。変わってカラスが人間よりも偉そうに逃げずに闊歩する。明治以前の散歩ならば、道は土で細く、自動車は走っていない。小川はコンクリートで均一な深さに整えられてはいなくて、所により深みがあって、子どもが溺れたりもする。魚はそんな深みや草の茂りに集まる水辺の生き物を好んで集まったはずだ。今もそういえば人工河川には少し藻が繁殖し、人工的に作られた深みにカメや小魚もいる。カラスはここにはあまりいなくて(人間の生活圏の方がたやすくエサにありつける)雀・サギや見知らぬ水辺の鳥たちが集まっている。カワセミを見たようにも思うが、あれは白日夢だったのだろうか?狭い人工的な側溝でさえ、鳥は好む場所だ。水辺の散歩の時にはそういえば「鳥」を目にしているようだ。