ivataxiの日記

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コンビニ袋 トリ

道の真中あたりに猫くらいの生き物が不器用にゴソゴソ動いている。イタチかたぬきなら見ればすぐわかる。この辺りはイタチ・たぬき・ハクビシンがそんなに珍しくないエリア、日本のサファリパークなのである。車でゆっくり近づいても逃げない。それはどうやら鳥で、しかも猛禽類。小さいコンビニ袋の口が固く縛られていて、中に食べ物があるようで、猛禽類とはいえ曲がった小さいクチバシではなかなか往生しているようだ。カラスの大きなクチバシならサクっと切り裂いてしまうだろう。浅瀬の葦原が広がる江戸時代ならば、もっと浜名湖の魚が採れたり、小鳥・小動物を捕獲できただろう。その頃は猛禽類が鳥の王者だっただろうが、現代はコンビニ袋をサクっと切れるカラスのクチバシが時代に合っているみたいだ。鷲も鷹も見ない、猛禽類といっても一番大型がトンビ位で、一羽のトンビが空中戦でカラスの集団にやられているのも見たことがある。ゆっくりとその猛禽類を避けて走り去った。その後うまくコンビニ袋の中の食料にありつけたかどうかは、わからないまま。