ivataxiの日記

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自宅での食品偽装

自宅での食品偽装。
大阪の実家では17才まで暮らした。母は「今日はウナギやで」といって「アナゴ」を食べさせてくれた。あとで、静岡に暮らすようになり、本物のウナギを知ることになり、それが偽装だと気づいた。現在の生活においても偽装はある。「カニ」は「カニカマ」だし「マツタケ」は「エリンゲ」なのかも知れないのだ。もちろん「バター」は「マーガリン」かも知れない。疑い始めたらキリがない。でも、収入に対して食欲を満足させるためにはそんな偽装もわが家では常態化しており、マスコミで話題にする高級レストランやホテルの疑惑・発覚事件によって、石をどかせて出てきた地中の虫たちのようにワラワラとうごめいた迷惑な話なのだ。「ぼくはぼくなりに幸せな人生さ」という思いも、自分自身を偽ることにより不幸の淵に追い込まないための必要最低限の偽装なのかも知れないとも思うのだが。