ivataxiの日記

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タコとイカ

地球の昔、宇宙から来た「イカ」と「タコ」は、時間が経過すると共に小型化して海に住むようになる。しばらくは地上が安定していなくて海しか住めない時期が長かったのだ。陸に上がって別な進化をするイキモノも多かったが、イカとタコは海に残った。タコは足が8本、イカは足が10本あった。どちらも大きな頭だ。知能はドッコイドッコイ。問題は足の数。「どっちが偉いの」で、海底大戦争となった。棲み分けというのか、互いのエリアを分けた戦争だった。科学は意外に進化していたし、足がたくさんあるから器用に色んな兵器を作った。頭がいいから様々な文化も生み出した。空飛ぶ円盤もあった。地球を破壊できるレベルの兵器もあった。宇宙のかなたのことを知る文明でもあり、中には月や火星にも移住したグループもあった。中の悪いイカとタコだが、ロミオとジュリエットのような例外があった。子供は9本足だった。どちらの世界でも住むことができないし、9本足同志のイキモノはうまく子孫を残せなかった。遺伝子の関係だろうか?結局、最終戦争を起こしてしまった、イカとタコ。互いの文明は海底から消えた。わずかに残った子孫は、過去にそんな文明があったかどうかを忘れていた。火星や月で別な進化を遂げた子孫たちが、今では時折UFOなどに乗って地球見物に現れる程度だ。